債権とは

本日は民法ですね、債権について書いてみたいと思います。

 さて、債権者、債務者など債権に関する用語を普段からよく聞かれると思いますが、債権とは具体的にはどのようなものなのでしょうか。

 AさんがBさんからある本を買う約束をしたとします。
この場合には、AさんはBさんに対して代金を支払う義務が発生すると同時に、AさんはBさんに対して本を渡してもらう権利が発生することになります。Bさんからすれば、Aさんに対して本を渡す義務が発生し、Aさんに対して代金を請求する権利が発生することになります。

 上記の例のように、ある人がある人に対して特定の行為ないし給付(上記の例でいえば、本の引き渡し、代金支払いがあたります。)を請求することができる権利のことを債権といいます。
 そして、債権を有している当事者のことを債権者といい、債務を有している当事者のことを債務者とよびます。

 上記の例で考えてみますと、代金の支払いの点ではBさんが債権者にあたり、Aさんは債務者にあたります。一方で、本の引き渡しの点ではAさんが債権者にあたり、Bさんは債務者にあたります。そのため、この場合では、AさんもBさんも債権者であり、債務者であるといえます。

 上記債権債務はAさんとBさんの約束によって発生していますが、このような約束のことを契約といいます。契約とは2人以上の当事者がお互いに反対向きの意思表示を合致させることによって(上記の例でいうと、本をいくらで買うか、本をいくらで売るかということです。)、債権債務という一定の法律上の効果を作り出すものです。

 日本の民法では契約自由の原則がとられており、契約内容が反社会的なものでない限り、当事者が自由に、自由な内容のものを作ることが可能です。

 債権は債権者・債務者の当事者間だけを拘束する相対的な効力しかありません。これに対して、物権は、人の物に対する直接に支配権でるため、誰に対しても自分がその物に対して物権を有することを主張できます。上記の例でいえば、本を手に入れたAさんはこの本をAさんの自由に利用できますし、友人に貸したり、本を処分することも自由にできることになります。

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